教室紹介

ご挨拶

Greeting教授挨拶

ご挨拶

日本医科大学消化器内科学、大学院教授の岩切勝彦でございます。日本医科大学消化器内科学は昭和40年に常岡健二教授(元学長)に始まり、小林正文教授、坂本長逸教授に引き継がれ、今年で55年を迎える歴史ある教室であり、日本医科大学の4つ消化器内科(付属病院、千葉北総病院、多摩永山病院、武蔵小杉病院)を運営しております。

日本医科大学消化器内科学は、日常遭遇するあらゆる消化器疾患から、特定機能病院(千駄木付属病院)としての専門的な高度先進医療を行う診療科であります。患者様の立場に立った心のこもった医療を理念とし、複数の専門医、指導医を有する各診療グループ(食道、胃・十二指腸、小腸・大腸、肝臓・胆嚢・膵臓)が個々に外科、放射線科、病理部と密な連携をとり患者さんに最良最善の医療を提供しております。毎日約150人の外来の患者さん、80-100人の入院患者さんを診療しております。

2018年1月には待望の新病院、最新の内視鏡機器を有する新内視鏡センターが開設され、最先端の内視鏡診療を提供できる体制が整備され、癌、アカラシアに対する内視鏡治療数も飛躍的に増加しています。当院の内視鏡センターには常勤医を配置しているため、緊急治療が必要な患者さんに対しても常時迅速な対応ができる体制を整備しております。そのため当院は23区内の吐下血を有する患者さんの最終受け入れ機関に指定されています。

私達が行う新しい診断手技や治療を患者さんにより良く伝えるため、また患者さんがご自身の病気をより良く理解できるように市民公開講座「胸やけ・べんぴ・おなかの問題教室」を定期的に開催し、毎回多くの患者様にご参加頂いております。

日本医科大学大学院医学研究科 消化器内科学 大学院教授 岩切 勝彦 また、このような患者さん本位の診療のみならず、私達は消化器・肝臓内科医の育成にも最大の力を注いでいます。臨床面においては「総合力のある消化器内科医の育成」を理念に、充実した大学院カリキュラム・専攻医プログラム(各科重点コース:消化器内科コース)を作成しております。専攻医コースの2年間は千駄木付属病院で消化器の一般診療に加え、上部・下部消化管内視鏡検査とその止血術、大腸ポリープ切除術、腹部超音波検査手技の修得が可能となっています。千駄木での2年間のうち6か月間は内視鏡技術取得に向けて内視鏡センター専属とし、内視鏡技術習得に向けたプログラムを用意していります。3年目は日本医科大学の分院(千葉北総病院(600床)、多摩永山病院(400床)、武蔵小杉病院(370床))を中心として消化器内科疾患全般の研修を行い、全ての入局者が消化器内科系の全ての疾患、検査を修得できる体制となっておりますので、総合内科専門医、消化器専門医、内視鏡専門医など将来内科医・消化器内科医に必要な資格取得も可能です。

研究活動に関しても、スタッフの活発な学術活動の結果、最先端の診療をはじめとした充実した研究が行われています。国内では消化器病学会、消化器内視鏡学会、肝臓病学会、消化管学会、日本消化器関連学会週間(JDDW)等に私達日本医科大学消化器内科学から年間約100演題が採択されています。また、コロナ禍で海外の学会渡航は控えた状況ですが、以前は米国消化器病週間 (DDW)および 欧州消化器病週間 (UEGW) 等に年間15演題以上が採択され、高い評価を受けています。研究領域は消化管から肝胆膵分野まで多数の領域があり、興味をもった分野での学位取得が可能です。

私達、日本医科大学消化器内科学スタッフ一同は、患者さん、御紹介いただく先生方、医学部学生・大学院学生・研修医・後期研修医の皆様の期待に応えるべく、気持ちも新たにこれからも力いっぱい努力をしていく所存でございます。 日本医科大学大学院医学研究科
消化器内科学 大学院教授
岩切 勝彦

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